電気通信術の試験の方法　告示７２１号　平成２年１２月３日

電気通信術の試験の方法を次のとおり定める。

一　モールス電信
１　電気通信術の試験（以下「試験」という。）は、運用規則別表第一号
　　のモールス符号を使用し、あらかじめ備付けの装置を操作することに
　　より行うものとする。
　　ただし、受験者が持参した電鍵であって、総務大臣又は地方電気通信
　　監理局長（沖縄郵政管理事務所長を含む。）が適当と認めるものを使
　　用する場合は、この限りでない。

２　試験は、次の事項を順次送信して行うものとする。

（一）和文電報形式による場合（第一級総合無線通信士、第二級総合無線
　　　通信士、第三級総合無線通信士又は国内電信級陸上特殊無線技士の
　　　場合）
（１）・・・・　・−・　・・・・　・−・
（２）・−・−・−
（３）種類（あるときに限る。）
（４）字数
（５）発信局（発信局を番号で表すときは、「ハツ」を前置するものとす
　　　る。）
（６）発信番号（発信局を番号で表すときは、「タナ」を前置するものと
　　　する。）
（７）受付時刻（時と分を・−・−・−によって区別するとともに数字を
　　　略体により
　　　送信するものとする。）
（８）−・・−・・（特別取扱のあるときに限る。）
（９）特別取扱（あるときに限る。）
（１０）・・−・・−
（１１）局内心得（あるときに限る。）
（１２）・−・−・−
（１３）名あて
（１４）−・・−−−
（１５）本文（６０字を超えるときは、６０字目ごとの字の次に送信する
　　　　・・−−・・の次に約５秒の間隔を置くものとする。）
（１６）・・・−・

注（１）送信した字を訂正するには、・・・−・を前置し、訂正しようと
　　　　する字の前２、３字の適当の字から更に送信して行うものとする。
　（２）２通以上にわたるときは、各通間に約５秒の間隔を置くものとす
　　　　る。

（二）和文文書形式による場合（第一級アマチュア無線技士の場合）
（１）・・・・　・−・　・・・・　・−・
（２）本文
（３）・・・−・

注　送信した字を訂正するには、・・・−・を前置し、訂正しようとする
　　字の前２、３字の適当の字から更に送信して行うものとする。

（三）欧文電報形式による場合（第一級総合無線通信士、第二級総合無線
　　　通信士、又は第三級総合無線通信士の場合）
（１）・・・・　・−・　・・・・　・−・
（２）発信番号（「ＮＲ」を前置するものとする。）
（３）種類（あるときに限る。）
（４）発信局
（５）語数
（６）受付日（あるときに限る。）
（７）受付時刻（２４時制とする。）
（８）特記事項（あるときに限る。）
（９）−・・・−

（１０）−−−−−−削除項目です−−−−−−

（１１）名あて
（１２）−・・・−
（１３）本文
（１４）−・・・−（署名のあるときに限る。）
（１５）署名（あるときに限る。）
（１６）・−・−・

注（１）送信した字を訂正するには、・・・・・・・・（８点）を前置し
　　訂正しようとする字の前２、３字の適当の字から更に送信して行うも
　　のとする。
　（２）２通以上にわたるときは、各通間に約５秒の間隔を置くものとす
　　　　る。
　（３）第三級総合無線通信士の場合は、受付時刻は、Ｍ及びＳを使用す
　　　　る１２時制とし、時と分を７点に相当する間隔によって区分する
　　　　ものとする。

（四）欧文文書形式による場合（第一級アマチュア無線技士、第二級アマ
　　　チュア無線技士又は第三級アマチュア無線技士の場合）

（１）・・・・　・−・　・・・・　・−・
（２）−・・・−
（３）本文
（４）・−・−・

注　送信した字を訂正するには、・・・・・・・・（８点）を前置し、
　　訂正しようとする字の前２、３字の適当の字から更に送信して行うも
　　のとする。

二　直接印刷電信

１　試験は、あらかじめ備付けの装置を操作することにより行うものとす
　　る。
２　備付けの装置の鍵盤配列は、別図に掲げるとおりとする。
３　備付けの装置は、次に掲げる機能を有する。

（一）問題の題字、語字と語字の間隔及び復改（以下「語字等という。）
　　　をあらかじめ記憶し、鍵盤の操作による語字等との照合をする。
（二）問題と合致する語字等の鍵盤の操作が行われたときは、その語字等
　　　を画面に表示する。
（三）問題と異なった語字等の鍵盤操作が行われたときは、これを知らせ
　　　る音を発生しこの語字等を画面に表示せず、
　　　かつ画面の表示は、問題と合致する語字等の鍵盤操作が行われるま
　　　で進行しない。
（四）試験時間内に問題のすべての語字等の鍵盤の操作が行われたとき又
　　　は試験時間が経過したときは、試験の終了を知らせる音を発生する。

三　電話（和文、欧文）

１　試験は、運用規則別表第５号の通話表を順次送話して行うものとする。
２　試験は、次の事項を順次送話して行うものとする。

（一）「始めます」の語
（二）「本文」の語
（三）本文
（四）「おわり」の語

注　送話した語字を訂正するには、「訂正」の語を前置し、訂正しようとす
　　る字の前の２、３字の適当の文字から更に送話して行うものとする。